和食の朝食といえば

日本人の朝食といえば、白いご飯にお味噌汁、そして干物というイメージではないでしょうか。干物はそういうイメージだけでなく、栄養的にも優れています。魚など魚介類の身を開いて塩をし、長く保存が出来るように乾燥させた、非常に簡単な加工食品です。自然であっさりとした味わいがあり、質・量共に、優れたたんぱく質を含んでいます。その為、干物はご飯、お味噌汁、お漬物、卵焼き、海苔と並んで和食の朝食には欠かせない一品で、全国の海辺ではよくみやげ物として販売されていますね。同じ魚介類の乾燥品として乾物もありますが、乾物は身の一部または全てを完全乾燥させて作られている為、干物とは若干異なります。干物は風通しを特に重要視していて、乾燥した空気が吹き込む冬場の干物が一番美味しいとされています。そんな干物は、身体に必要不可欠でありながら、自らではほとんど作り出すことの出来ない栄養成分である、 DHA(ドコサヘキサエン酸)を多量に含んでいて、 脳の活性化や血液浄化、ボケ防止などにも効果があります。

干物の種類 

一言で干物といっても、干し方、製造方法は地域、風土、伝統により違ってくるのです。まず、塩干しです。干物の一種である塩干しには、立て塩法と撒き塩法の2種類があります。立て塩法は食塩水溶液に浸漬する方法で、食塩が均一に干物に浸透する為、食味のよい塩干しとして人気があります。一方、撒き塩法は一尾一尾丁寧に塩をこすり付ける方法です。この塩法はむらなく塩をつけるのが旨さの秘訣となっています。あじ、カマス、エボダイなどが使われます。次に味醂干しです。みりん、醤油、砂糖、塩を混ぜた調味液の中に、開いた魚をつけて味付けし、乾燥させた干物です。味醂干しに使われる主な魚は、アジ、サバ、鰯、サンマのなどがあります。次は、丸干しです。丸干しとは、小型の魚をそのままの形で干した干物のことで、イワシ、サンマ、カマス、カワハギなどの魚がよく作られています。また、丸干しは干すことによって栄養が凝縮される為、生の魚を焼いて食べるよりも栄養価が高くなるという利点があります。いわし、あじ、さんま、かれいなどが使われます。次に灰干しです。紫外線と空気をシャットアウトして、鮮度を保持したまま干物を作る灰干しという製法です。魚の身を酸化させずに新鮮な状態で干物にする灰干し製法は、灰の中に空気と水分を通すセロファンに包んだ魚を入れることで、空気と紫外線に極力触れないまま乾燥させることが出来るというわけです。中々手に入らないかもしれませんが、見かけたら食べてみる価値ありです。次に煮干しです。煮干しとは小魚を煮て干した干物のことで、主に出汁を取る材料として使われますね。代表的な煮干しがカタクチイワシを使ったものです。マイワシ、ウルメイワシ、キビナゴ、アジ、サバ、トビウオなどを原料とした煮干しもあります。また、最近の傾向として煮干しは現代人のカルシウム不足を補うように、食べられる煮干しとして発売される商品が増えています。また、アーモンドなどのナッツ類と一緒に小袋にパッケージされた商品も、お酒のつまみやお茶請けとして、長年にわたって愛好されていますね。


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